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あたらしいなぎなたの基本服装

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現代武道の「なぎなた」を行う際の服装は、全日本なぎなた連盟によって基準的なものが指導されています。特に大会参加の際は、競技規定に従う必要があります。 なぎなた競技規定  第一章試合競技第10条、及び第二章演技競技第6条  初版1981年、改訂版2026年、全日本なぎなた連盟   服装は、白の稽古着に白の帯を締め、黒または紺の稽古袴を着用する 詳細は、「新なぎなた教室」や、「見る・学ぶ・教える イラストなぎなた」などの教本で確認する事が出来ます。 基本としては普段の稽古でも、この規定に書かれている通りの服装を使用するのがいいでしょう。ただし初心者の方は、初めからすぐに稽古着や袴をつけないといけないという事はありませんから、指導者の方と話し合ってから決めてください。まずは動きやすい普通のスポーツの服装で始めるのを勧められる事が多いかと思います。示されている基準についても、先生や地域、道場がどの古流が源流になっているかで、色々と差異が出てきたり、説明も変わってきますので、以下は参考程度にし、服装の購入は自分だけで決めず、着装の仕方を含めて指導者の方・先輩方に相談してください。 服装の乱れは心の乱れと言われます。服装を清潔に保ち体に合ったものをしっかりと使う事は、心身を鍛える武道においてはとても大切です。また、服装を稽古の前、稽古中、稽古の後にきちんと整える事は、自分自身の事だけでなく、稽古を一緒にしてくださる方を尊重する事にも繋がります。

稽古着

白い稽古着を使用します。 なぎなた衣(なぎなたい・なぎなたころも)と呼ばれることもあります。

構造

なぎなたの稽古着は基本的に、薄手の白い綿、半袖、前で左右を重ねて紐で結ぶ形になっています。地域、薙刀古流の流派や作成方法によって内部の構造が多少違う事もあります。

生地

なぎなたの稽古着には、剣道着や柔道着のような極端に厚手のものではなく、薄手の綿製の物を使います。 伝統的に、晒細布(さらしほそぎぬ・さらしほそふ)・天竺木綿(てんじくもめん)と呼ばれる布を使う事が多いかと思います。これは、100%綿から不純物や天然の色素を取り除き、漂白した平織りの布のうち、細い糸を高密度に織り上げたもので、丈夫で吸汗性に優れており通気性が良いと言われています。 最近では、ポリエステル製の稽古着も販売されている事がありますが、通気性の事を考えると、基本的には綿製の物がよいでしょう。

背中

なぎなたの稽古着は、構造上背継ぎ(せつぎ)となっており、襟の中央部からまっすぐ継ぎ目が下まであります。背中側から見た時、これが中央線として袴までのび、そこから左右に稽古着がピンとなるように着ると、立ち姿がきれいに見えます。 背継ぎの一番下の部分は帯を締めた下あたりから左右に分かれており、馬乗り(うまのり)と呼ばれる事があります。


(そで)は、肩から腕を覆う部分の事です。 なぎなた稽古着の袖は、他武道の道着に比べるとやや短めで、肘にかかるかかからないかで止まる長さが通常です。これは肘の可動域を狭めないよう、肘を完全に覆わない必要があるためと言われていますが、肘を打撃から防ぐために覆うべきという方もいらっしゃいます。 なぎなたの切っ先が袖の中に入り込まないように、袖口は出来るだけ腕の太さに近い、大きく開いていないものが主に使われます。 ゴムや紐が入っているものと、入っていないものがありますが、これは道場の方針によります。一般的に先生が天道流をお稽古されている場合はゴムや紐で絞ってあるもの、直心影流の場合は絞っていないものと言われます。男性は常に開いていてよいとされる先生もいらっしゃいますが、男性でも絞っているものを使っているのが間違いという事はありません。安全性を考えると、絞ってあるものが普通は適切かと思われます。

(えり)は、稽古着の首回りの事で、稽古着の左身頃と右身頃の端も保護しています。 衿幅(えりはば)は5㎝程度です。 衿は、腰の位置で止まっているものと、一番下まで伸びているものがあります。これは好みで大丈夫だと思いますが、腰の位置で止まっているものは、稽古中に衿がすこしずつ動き、帯や袴の紐から上に出てしまう事があります。

(ひも)・衿紐(えりひも)は、稽古着の衿を合わせた時に衿の横についている、15㎝程度の細い紐の事です。 左身頃の内側に紐がついている場合は、そのまま出来るだけ結び目が外に出ないよう、左身頃の内側で結ぶようにします。左身頃の外に紐がついている場合は、結び目が動いている時に何かに引っかかってほどけないよう、また、結び目が大きすぎて目立たないように気を付けましょう。 他にも、衿の上部だけではなく、懐の深い位置にも紐がついている稽古着も存在します。こちらを結べば、激しい動きをしても稽古着がはだける事は少なくなりますが、紐の位置によっては帯の位置に重なって不快感を与えたり、稽古着が片方だけ膨らんで見えたりする事もあるため、それぞれの好みで有り無しを選んで大丈夫かと思います。

ポケット

ポケットがついている稽古着が一部には存在します。ハンカチや小物を入れるのには大変便利かもしれませんが、安全面の観点から、大きいものや金属などの硬い物、電気製品などは入れないようにしましょう。 また、ポケットが袴の横から見えてしまうと体裁が悪いですし、なぎなたがポケットに引っかかる可能性もあります。外から隠れる位置に来るように調整しましょう。



着装

稽古着を着装する際、手順ごとにきちんと皺などを整えた方がきれいに仕上がりますが、慎重になりすぎると緩くなりがちで、動いた時に乱れやすくなるので、姿勢を正しく保ったまま、勢いよく着る事も大事です。 1. 左腕、右腕の順に、稽古着に通します。袖は肘が完全に覆われない程度で止めるようにします。 2. 背継ぎが背中中央になるように整えます。 3. 着物と同じように右身頃を内側、左身頃を外側にして合わせ、自分から見て右前(右が手前)の形にします。左前にすると経帷子(きょうかたびら)・死装束(しにしょうぞく)になるので、左前は使用しないようにしましょう。 4. 袖を通したら、内側の紐がある場合は内側を先に蝶結びして右前を固定し、次に外側の紐を結びます。 5. 衿が捻じれないように整えます。 6. を稽古着の上から締めます。 7. 背継ぎが背中中央になるように再び整え、馬乗りが帯よりも下で分かれている事を確認します。 8. 右身頃、左身頃を帯の下から左右あるいは下に引っ張って、胸が開かないように調整します。 9. 全体的に皺がないか確認します。


道場の外での作法

なにかの事情で稽古着や袴のままで道場の外に出る必要がある際は、稽古着の上に一枚何か羽織りましょう。道場の外に出ても、心持は道場内と同じようでありたいものですが、外ではお稽古道具を袋に入れて持ち運ぶのと同じように、稽古着のままでは道場外ですれ違う方に対して失礼、あるいは威圧的であると捉えられることもあるかもしれません。自分の事だけでなく、周りに対する細やかな気配りをする事を、なぎなたを通して学びたいものです。

収納

稽古着の畳み方も色々とありますが、おおざっぱには他の洋服などの畳み方と大きい違いはありません。ただし、清潔な場所で丁寧に畳むようにしましょう。袴もそうですが、出先では特に、地面やテーブルに直接おいて畳むのではなく、できれば風呂敷をひくなどしてから、その上で畳むのがいいかと思います。 代表的な畳み方としては、最終的に稽古着の正面が中に折りたたまれるものと、正面を上にするものがあります。

正面を中に折る畳み方

1.稽古着を正面が上に来るように広げてしわを伸ばします 2.右身頃の幅に半分に内側(正面側)に折ります 3.袖を逆方向に折りたたみます 4.左身頃も同じ要領で折ります 5.下側から上に、縦四つ程度になるよう折りたたみます

正面を上にする畳み方

1.稽古着を正面が上に来るように広げてしわを伸ばします 2.合わせた右身頃と左身頃の下の部分を一緒に持ち、ずれないように稽古着の表裏を返します 3.右身頃の幅に半分に内側(背中側)に折ります 4.左身頃も同じ要領で折ります 5.下側から上に、縦四つ程度になるよう折りたたみます 6.裏表を返します


手入れ

稽古で汗をかいたら、できるだけすぐに洗濯を行う事が推奨されています。特に防具の紐の藍が稽古着に移ってしまったら、その日のうちに洗濯しないと、漂白剤を使っても色が落ちなくなる事がありますので、気を付けてください。 ぬるま湯か常温水を使い、洗剤は控えめにし、もみ洗いするのが伝統的です。 洗濯機を使用する場合は、高回転高温を必ず避け、色が稽古着に移るのを避けるためにも稽古着以外の物とは混ぜず、短時間にしてください。紐が絡まったり、端が傷つくのを避けるのに洗濯ネットを使う事もあります。 干す際には、着物ハンガーを使うと肩の線がまっすぐに保つ事が出来、変な癖がつかないのでお勧めです。縮みを防ぐため風通しの良い場所で陰干しにしてください。生乾きになると雑菌が繁殖して匂いも出てくることがあるので、きちんと乾かしましょう。 乾燥機は時間が本当にない時以外はお勧めできません。 また、通常のお稽古の際もですが、特に大事な試合、演技、演武、研修会などの際には、アイロンがけをして稽古着のしわを出来るだけ無くしましょう。当て布をして素材に応じて低温~中温(130〜160度程度)で、スチームを使いながらかけるのが一般的です。

入手

剣道着と違い、なぎなた稽古着は入手がやや困難です。いくつかの武道具店で販売されていますが、自分の体や使いやすさにあった稽古着を見つけるには、なかなかの時間がかかりますし、武道具店の品物も手製の事が多いため、職人さんによって同じものが毎回作られるわけではありません。気に入った稽古着があったら、ひな型を取っておいて、裁縫が出来る方に頼むなどの方法もあります。 自作する場合で、型紙が無い場合は、製図からおこすよりも立体裁断の方が体に合ったものが作れるかもしれません。動きを制限しないように、肩回りは少し余裕を取った方がいいでしょう。

なぎなたモントリオールでは

なぎなたモントリオールでは天道流の流れを受け継いでいますので、袖口に紐が入っていて、左身頃の内側に紐がついている稽古着を購入するか、紐が外についている場合は付け替える事を推奨しています。


稽古着用の名札

稽古着の左胸には、所属と名前を示す名札を付けます。

名札は、ゼッケンとも呼ばれます。稽古着の胸の物を名札、胴垂れの物をゼッケンと区別することもありますが、地域や先生によってまちまちです。

構造

日本国内の公式な研修会や大会では、稽古着の左胸に横8㎝縦13㎝の白布の名札を付ける必要があります。黒色で、上部に横書きで所属(学校、クラブ名、地域、国名など)を、下部に縦書きで姓を示します。 公式な場では、稽古着用の名札にはロゴや国旗などは通常使用しない事になっていますが、国際大会や国際研修会などでは許可されることもあります。

なぎなた大会運営の手引き  第3章1.ゼッケンについて  1988年初版、2025年改訂版、全日本なぎなた連盟

  演技競技(左胸につける)   団体名      白地に黒色で明記する   横8㎝ 縦13㎝

装着

通常は稽古着に縫い付ける事が推奨されていますが、安全ピンでとめる事もあります。安全ピンでとめる際には、ピンの留め具が名札の裏に来るようにし、表にはピンの中央部が見えるようにしておくのが一般的です。

手入れ

稽古着の洗濯の際には、稽古着から名札を取り外して、必要があれば別に分けて洗濯したほうがいいでしょう。


稽古着用の番号札

昇級昇段審査では、稽古着用の肩に番号札を取り付ける事があります。番号札は審査側が準備し、大きさなどの細かい規定はありませんが、どの審査員からも見えるような大きさと文字のフォントを使い、名札と同じように白い布に黒文字で書かれている事が推奨されています。 通常は安全ピンを二つ、名札の上部と下部に使用して、稽古着の右肩に付けます。安全ピンでとめる際には、ピンの留め具が名札の裏に来るようにし、表にはピンの中央部が見えるようにしておくのが一般的です。

なぎなたでは、白い無地の帯を稽古着の上につけます。帯に白いサラシを使う事で、清潔さを保ち、昔は怪我があった時などにサッと引きちぎり一時的な包帯としても使えた、というお話を古い先生からお聞きする事があります。

構造

体形に合わせて、幅10cm~15cm、腰回りの2倍に100cmを足した長さ(通常は220cm~240cm程度)の布を使用します。 晒布が生地として伝統的に使用されていましたが、現代では柔らかい綿、木綿、ポリエステル、テトロンなどが主に選ばれます。居合道のような帯芯は通常入れません。 晒布を使う場合、30㎝程度の幅の生地を、横全体で三つ折りにして10㎝にし、縫い付けずにそのまま使います。 既製品では、合わせ布で周囲と中央線にミシン入れをして、ほつれない様にしてあることが大半です。

着装

帯は稽古着を抑え、袴を支える役割をするので、きつすぎず、緩すぎず、動いても解けないが、外す時には苦労しないようになるまで、練習しましょう。 通常は単純に胴回りを二周して、自分に合った結び方をする形になります。前で結んで後ろに回す方法と、後ろで直接結ぶ方法があります。

結び目の種類

結び目の種類、大きさと位置は、袴の後ろがどのような形になるかに影響し、姿勢を正すとともに、美しく見せる効果があります。一般的には蝶結び、真結び、本結び、一文字結び、貝の口結び、片ばさみ、浪人結びなどが使われますが、どの結びも一長一短です。自分に合った結び方を選んでください。

蝶結び

簡単にできるのでよく使われます。帯が柔らかい生地の場合は問題ありませんが、硬い場合は結びにくい事があります。また、他の結びに比べると緩みが出やすい事があげられます。

真結び・固結び

後ろの真結びはほどきにくく、きつさの調整がしにくいですが、しっかりと固定が出来ます。

本結び

結んで余った帯は、帯の中に回さないと袴の中で動くので注意してください。

一文字結び

背中の中央で一文字に結ぶ方法。袴の腰板の下部を少し持ち上げ、前下がり後ろ上がりの美しい輪郭を作り出す事が出来ます。 居合などでは袴下によく使われていますが、脊椎の位置に結び目がくるため、激しい稽古中に腰から倒れて直接打ったりすると危ないことがあります。そのため、現代武道(剣道、なぎなた、銃剣道など)では使わないように指導されることがあります。

貝の口

男結びの貝の口(輪が上)が使われます。 女結びの貝の口(輪が下)は使われません。 手ごろにできる結び方ですが、片側に盛り上がりが寄りやすいので注意してください。

片ばさみ

盛り上がりが少ない結びですが、手先が左右に伸びて袴の横に出ていかないように注意してください。

浪人結び

帯より上に結びが出っ張るので、現代武道ではあまり使用されません。





収納

帯をしまう時は、皺を伸ばしてから、折り目がつかないようにしましょう。

手入れ



現代武道のなぎなたでは、黒もしくは紺色の馬乗袴を使用します。

構造

馬乗袴(うまのりはかま・ばじょうはかま)は、股下が足元に向かって分かれており、その名の通り馬に乗るのに適しています。

生地

なぎなたの馬乗袴には、綿、木綿、ポリエステル、テトロンなどが使用されます。 基本的には黒もしくは紺色が使われ、白や他の色の袴は現代なぎなたの公式大会や講習会では使用する事が出来ません。


前身・後ろ身

袴の前の生地を前身(まえみ)、後ろの生地を後ろ身(うしろみ)と呼びます。 腰の位置から下に向かって広くなっています。 なぎなたでは、くるぶしがしっかり覆われる程度のやや長めの袴を使うようにします。

(ひだ・ひだめ)とは、前身に5本(右に2本、左に3本)、後ろ身に1本見えている、布の折り目の事を言います。 襞の数の意味や由来は、それぞれの武芸において様々な解釈がされています。 前の襞は儒教の五倫五常(五倫=義・親・序・別・信、五常=仁・義・礼・智・信)を示し、後ろの襞は2つの心がない1本の誠の道を示すとする説や、裏の折り目には忠と孝の思いが込められているという説、5つの襞は陰陽(2が陰=対立、3が陽=調和)を示しているという説、などが有名です。 いずれも出典が明確ではありませんが、大切なことは袴を単なる衣服やただの道具として扱うのではなく、意味を持って丁寧に使う事かと思います。 稽古後に袴をきちんと畳み、折り目を一本一本真っすぐ保つことで、自分の気持ちを整理し、次に使う時には気持ちよく、そして外から見てもぱりっと形の整った姿を見せる事ができるのではないでしょうか。

(まち)は、袴の股上にある、中仕切りの事です。

馬乗袴は、行灯袴と違って襠が短めに作られているため、股下が足元に向かって大きく分かれていて、左右の足を袴に遮られず大きく動かす事が出来ます。

笹襞

笹襞(ささひだ)とは、笹の葉のように見える、袴の脇にある細長く斜めになった襞の事です。 立ち座りの際に(すそ)の着崩れを防いで動きやすくするためにあります。普通の袴では男物には前身のみに、女物には腰板が無いために前身と後ろ身に付いている事が多いですが、なぎなたでは腰板があるものを使用するため、基本的には笹襞が前身にだけ付いている物を使用します。

脇空き

脇空き(わきあき)とは、笹襞の横に空いている部分の事です。 袴の両脇を縫い合わせずに空けておくことで、着物や帯の厚みを逃がし、動きを妨げないようにするために存在します。 また、袴を着けた後、脇空きに手を入れて、着物や稽古着の位置を調整する事も出来ます。 広く開きすぎてしまうと中の稽古着や着物、帯が目立って見えてしまうので、着装した時に出来れば隙間は5cmから大きくても10cm程度に収まるような袴を出来れば選んでください。

相引

相引(あいびき)とは、笹襞の下から、前身と後ろ身を縫い合わせてある部分の事です。

馬乗袴には他の袴のように、前腰から前紐2本と、腰板から後ろ紐2本がついています。 紐の長さは体形に合わせて短くなりすぎないように選びます。前紐は400~500㎝、後ろ紐は180㎝~220㎝である事が多いですが、十字結びを行う人は後ろ紐が少し長い傾向にあります。 紐の長さが足りない場合、縫い足す事もありますが、強度に不安が残る事が多いので、出来ればきちんとした長さが初めからある物を準備してください。

腰板

腰板(こしいた)とは、袴の後ろ腰に当たる台形の部分の事です。 なぎなたの腰板は、合気道などの物に比べると硬めの腰板が多く、姿勢を伸ばし、背筋を正しく保つ役割を持っています。 また、袴止め・ヘラと呼ばれる留め具が、腰板の内側についている物を選んでください。袴止めは帯の後ろに差して、簡単には袴が下に落ちないよう、かつ左右に大きく動かないようにする事が出来ます。


剣道袴との違い

なぎなたの袴は、剣道で使われているものを使用しても通常は問題ありませんが、なぎなたでは剣道よりもやや長めの袴でくるぶしがしっかり覆われ、動きを制限しないように袴自体も少しゆったりとしたもの、前紐も後紐もやや長めの物が一般的には好まれているかと思います。年齢性別だけではなく、自分の身体的特徴にあった物を用意しましょう。

着装

全日本なぎなた連盟の規定には、着用方法・手順の明確な指定はありませんが、古流薙刀を稽古している道場では、袴の着用方法はその作法に準ずることが多いので、必ずその道場の方針に従ってください。

袴に足を通す順番

右足から通すのは武士にとっては切腹や死地に赴く際の作法であるから普段は左足から入れるべき、他の防具の付け方などと同じように左上位として左足から入れるべき、なぎなたでは左中段が基本であるからとっさに左足を前にしてもまだ動けるように袴は右足から着けるべき、男性は左足からで女性は右足から通すべきなど様々な解釈があるようです。

スポーツVコース 新訂版なぎなた教室 p.8  なぎなたの服装とつけ方  1995年、全日本なぎなた連盟編   両手で袴の前腰を取り、左・右と足を入れ(...) 大日本薙刀道教範 p.520  第四節 袴の穿き方  1939年、著:美田村邦彦   男は前腰を取りて左の足より踏み入れ、女の右足より踏み入るゝは、古来よりの習わしなり。

紐の位置

紐を腰板に通す着用法と、通さない着用法があります。紐が腰板を通る場合は通常十文字結びと組み合わせることが多く、紐を腰板に通さない場合は結び切りが多いようです。

紐を腰板に通す着装法

1. 足をそれぞれ袴に通します。

2. 腰板を帯の結びの上にあて、ヘラを差し込みます。

3. 後ろの短い紐を結んで首に掛けるか、顎下で抑えます。

4. 帯よりほんの少しだけ低い位置に前の紐を合わせ、袴がしっかり中央に位置するようにします。

5. 前の紐を左右から袴の上から後ろに回し、後ろの腰板の下の位置で紐を交差させます。

6. 後ろから前に回した紐をやや下げて正面で交差させ、後ろにまわします。

7. 袴の中に横から入れ、蝶結びにします。

8. 首に掛けていた、後ろの短い紐を外し、前で結びます。

紐を腰板に通さない着装法

1. 足をそれぞれ袴に通します。

2. 腰板は下に垂れたまま、前の長い紐を後ろに回して交差させます。

3. 前に回して交差させます。

4. 後ろに回して結びます。

5. 下に垂れていた腰板を取り、ヘラを帯に差します。

6. 後ろの短い紐を前で結びます。

正面の紐の結び目

一般的には剣道と同じように、結び切り(真結び・固結び)で余った手(紐の残りの部分)を腰に回すかねじりこむ形にする事が多くなっていますが、天道流の方は十文字結びを現代なぎなたにおいても頻繁に使用しています。 一文字結びをされている方もごく稀にいますが、現代なぎなたでは非常に珍しいと思われます。 稽古中に紐がほどけるのを避けるために、蝶結びは避けましょう。ただし、女性や子供は、明治・昭和初期は稽古袴でも蝶結びを使用していたこともあったようです。

紐を結ぶ時の注意点

なぎなたにおいては、袴を着ける際に紐で帯を完全に隠し、白い部分が見えないようにする作法があります。 唯一、白い部分が見えてもいいのは正面の上側で、細い横一線が袴の上をスッと走るように着装することで、紋付着物などをつけた時には立ち姿がさらに映えるようになります。 緩く締めると稽古中に袴がずり下がってしまい、白い部分が見えてしまうので、数時間体を動かしても袴の位置が変わらないような着装の仕方を練習しましょう。


収納

袴の畳み方にも様々な方法がありますが、大事なのは、変な場所で折り着用した時に癖がつかないようにする事と、長期間仕舞っていても傷まないような畳み方をする事、そして持ち運びの際に大きすぎず、かつばらばらにならないようにする事です。 有名な畳み方には出世畳みと呼ばれるものがあります。 袴は稽古着と同じように、清潔な場所で丁寧に畳むようにしましょう。出先では特に、地面やテーブルに直接おいて畳むのではなく、風呂敷をひくなどしてください。

出世畳み

なぎなたでは、出世畳みが一般的に使われていると思いますが、細かい所は地域や先生によって違いがあります。以下は一例です。 1.中の股下を整え、片方に寄せる 2.袴の後ろを上に向けて置く 3.後ろの襞を整え、向かって右側を左側の上にわずかに重ねつつ、まっすぐな中央線を作る 4.中央線が整ったら、一番下の部分で重なっている部分を持って、袴を表に返す 5.表の襞を向かって中央から外に向かって整えていく(外から整えると線が乱れやすい) 6.持ち運ぶ場合は、腰板の幅に合わせて左右を内側に折りたたむ(長期保存する場合は折りたたまないほうが袴は傷みにくいが、しまうスペースが無い場合は折りたたんでもよい) 7.下から三分の一で、あるいは四分の一で二回、上に折る 8.腰板側から下に折る 9.後ろ紐を半分に折り、さらにもう一度折る 10.折った紐を腰板から内側に折り返して、斜め下に向けて置く 11.反対側も#9,#10と同様に折り、紐が中央で交差する 12.片方の前紐を中央に重ねる 13.片手で後ろ紐が交差している点を抑え、もう片手で前紐を後ろ紐の下から上に通す 14.前紐を折り返して、逆側の後ろ紐に平行に斜め下向きになるように置く 15.前紐を折り返して、後ろ紐の下から斜め上に通す 16.前紐を逆方向の斜め下に折る 17.逆側の前紐で#13-#16と同じことをする 18.逆側の前紐を結び目に通す 19.両方の紐先を少し引っ張り、形を整える

置ける場所が無い場合

置ける場所がどうしてもない場合、椅子の上で小さくまとめる方法や、顎で腰板を支えつつ一時的に空中で畳む方法もありますが、できればきちんとした畳み方を毎回すると袴も長持ちします。


手入れ

綿の場合は通常、控えめの冷たい洗剤液に浸し、静かに押し洗いした後、すすぎ洗いを数度繰り返します。長時間水に浸しておくことは避けましょう。 ポリエステル・テトロンの場合、洗濯機で洗える事がほとんどですが、どのように洗うかは物によって違うので、製品ごとに確認してください。洗濯機を使用する場合も弱水流コースや手洗いコースで、冷水にて短時間の洗濯にしてください。稽古着と同じように、紐が絡まったり、端が傷つくのを避けるのに洗濯ネットを使ったり、あえて紐を縛って纏める事もあります。脱水時間も短めに設定してください。 洗濯後は、水を絞らずに腰板の前後の紐を合わせて留め、襞の線を手で整えてから、風通りの良い日陰で干して下さい。干す際には、袴ハンガーという四つ留め具がついたものが一般的に使われます。 袴に関してはポリエステルでも、乾燥機の使用は禁止されていることが殆どです。

なぎなたモントリオールでは

なぎなたモントリオールでは、性別に関係なく、袴は左足から着け、紐は腰板の上を通し、十文字結びを行い、右足から外す事を推奨しています。


紋付着物

通常、現代武道のなぎなたでは、白い稽古着で稽古します。しかし、全日本なぎなたの形を公式行事で公開演武する際には、稽古着の上に紋付着物を使用することがあります。薙刀古流を稽古している場合は、そのまま同じものを使用する事が多いですが、基本的には黒い着物に白抜きの五ツ紋が付いた紋付着物を使い、白いタスキを後ろで蝶々結びでたすき掛けし、袖が動きの邪魔にならないようにします。 天道流の演武で使われる紋付に関しては別ページで詳細説明をします。

その他の服装

リズムなぎなたを発表する際の服装は、通常の稽古時よりも少し自由性が高くなります。よく使用されるのは、全日本なぎなたの形と同じような黒い着物(かならずしも紋付ではありません)に白いタスキだったり、稽古着にさまざまな色のタスキを掛けたり、赤や紫の着物、大正袴、稀に女性は振袖を使用することもあります。



Equipment shop

なぎなたを扱っている武道具店は、剣道に比べると数が限られています。また、2020年前後に九州にあった一番規模の大きかった武具工場が閉鎖され、全般的に入手が難しくなっています。道場によって使う用具の詳細の指定、方向性や癖などもありますので、購入の前には必ず指導者の方に相談をしてください。多くの武道具店では海外発送を扱っていないか、海外発送を扱っていても150cm以上の品は特に高額になります。また、日本の武道具店は対応が日本語のみである事が基本ですので、意思疎通をしっかりできる方が連絡してください。

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